会長挨拶


先代は、樺太(現サハリン)生まれで昔からの船乗りでした。にしんや鱈を追いかけて
海の上で男の勝負をしていたと聞いております。
しかし、体力の限界を感じたのか先見の目があったのか60歳の時の昭和48年に
中央水産を創業しました。最初の2年ほどは下請けの仕事をメインでしておりました。

昭和50年に乾燥機を導入し乾燥珍味の製造に力を入れ始めた矢先の昭和52年、
200海里問題で漁獲量が激減し、それを取り巻く稚内の加工会社や船の状況は一変しました。
おかげさまで工場には仕事があり昭和54年に工場も増築してこれからという時の昭和55年に病没。

先代の意思を引き継ぎ、私が社長に就任しました。
時代の変化に合わせて乾燥珍味から一夜干しに移行し弊社のヒット商品「一夜干し姫ほっけ」
(商標登録済)を開発し、現在も弊社の売れ筋商品となっております。
その後は、工場の増設に伴いクリーンルームの完備、加圧加熱殺菌機(レトルト釜)を導入し
本格的に食品工場としての一歩を踏み出しました。

その集大成として平成18年から「北海道のおせち」を開発、北海道の伝統的なお節を食べて頂こうと
1年間かけて商品化しました。現在も毎年、味や原料を厳選し1年間かけて開発しています。
これからは安心安全は当り前の事としてとらえながら、食べて感動を与えられる商品作りを
皆様と供にしていければと思っております。

中央水産株式会社 代表取締役会長  中陳憲一